Until I hear your name (ページ35)

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その2週間後くらいの出来事である。

彼女の報告を受けてからというもの、光輝はぼーっとすることが多くなった。

光輝とまた2人で飲んでいた時、ハイボール片手に俺の話を聞かずにぼーっと一点を見つめている光輝。

こりゃ重症だな。

＂過保護＂という言葉をかけてみたけど、光輝も腑に落ちない様な顔をした。

お前もわかってるだろ、その気持ちがなんなのかってこと。

けどな、その気持ちの消費期限は過ぎてんだよ。

現実受け止めないと、後々苦しくなるのは光輝だ。

トイレに行った光輝を見送って20分がたった。

さすがに長すぎないか？と心配になり席を立つ。

すると、1人の女性の店員さんが俺に喋りかけてきた。

「お連れさん今部屋で寝てまして...。」

わけを聞くと、光輝は酔ったついでに倒れてこの店員さんに介抱されたらしい。

部屋に案内されると、気持ちよさそうに寝息を立てソファに横たわっている光輝がいた。

渉「すみません、迷惑かけてしまって。」

「いえ全然！この人、もしかして何かありましたか？

置いてかないでって言ってたので。」

渉「え。」

そんなこと、言ってたのか。

光輝「ん、ワタ...？」

光輝は微かに目を開けながら、俺の名前を呼んだ。