Until I hear your name (ページ11)

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Waku side.

そんなことを考えていると、彼女が俺の横に座ってきて不安げな顔で俺の顔を覗き込む。

あまりにも俺が呑んだりしていなかったからだと思う。

彼女自身、結構呑んでいるように見えたけど酔っているようには見えなかった。

もしかしたら、お酒に強いのか。

まあ俺も強い方だけど。

少しお酒を口に運ぶ。ハイボールのスッキリとした味が口の中に広がる。

反対に、俺の気持ちはだんだんいたたまれない気持ちになってきて、また手が止まる。

彼女は俺の浮かない顔を見て、冗談っぽい発言を笑って言うから俺も思わずつられて笑った。

すると急に結婚式の話を持ち出されて、喉がヒュッとなった。

Aの写真を見せた時、上手く笑えている自信はなかった。

多分、今俺、情けない顔してるだろうな。

＿＿＿＿＿＿＿＿

そのあと、リーダーにアフターを頼んでおいたと言われて、少しというか、相当動揺した。

今は家に帰って、そっとして欲しかったから。

リーダーは勘づいてたんだろうな、俺が壊れてしまうかもしれないって。

でもなんでリーダーは彼女に俺を委ねたのだろうか。

その時の俺は、まだ彼女のことをなんにも知らなくて、

俺に必要だったのは彼女だったってことも。