同僚の深田�� ページ45
あの日よりも、会社内を走り回って、やっと見つけた。
私よりも、はるかに高い背丈の、大好きな頼れる背中。
『深田！！！』
彼の名前を呼ぶと、彼は歩くのを止めたが、再び、私の方を振り返ろうともせず、歩き出した。
何回も、何回も呼んでも、彼は振り向かない。
『竜！！！！』
あぁ、久しぶりに呼んだ。
あなたの、私しか知らない呼び方。
夕日がさす生徒会室で話したよね。
俺、竜生とは呼ばれたことあるけど、竜はないなー、って。
だから、私が呼んであげよっか、なんて言ったら、竜、嬉しそうに笑ったよね。
「久しぶりだね、A。」
振り返って微笑む彼が、いつも以上にかっこよく見えて、胸が高鳴り、今にも好きが溢れてしまいそう。
でも、今はそれより伝えなければならないことがある。
『竜、企画書のこと上の方に言ったんだって？今日朝、聞いたよ。』
「...ごめんね。また余計なことしちゃったね。」
なんでこの人は、私のためにこんなに尽くしてくれるの？
なんでこんな危ない橋を、他人のために歩くのよ。
『これ以上、危ないことしないで。』
竜に近づいて、ぎゅっと抱きついた。
これが私ができる、自分の気持ち対する行動。
「だって、そりゃ、無茶だってしたくなるよ。Aが報われないなんて、おかしいから。」
彼は、背中に手を回し、優しく抱き締め返してくれた。
私たちは、本当に不器用で、まだお互いのことを知りきっていないみたいだ。
だから、これから知っていこう。
目をそらさず。
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ゴンザレス(プロフ) - 優花さん» 感想とリクエスト、ありがとうございます。参考にさせていただきます。 (1月31日 18時) (
レス) id: b2056e73ae (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - いつもキュンキュンしながらお話見てます🥺🩷リクエストなのですが年下彼氏の檜山くんを見たいな〜って思ってました…！！ (1月31日 10時) (レス) id: 72465717e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴンザレス | 作成日時：2023年12月23日 22時
