同級生の檜山くん ページ4
『檜山くん！』
そう彼の名前を呼ぶと、目の前を歩く彼はゆっくり振り返って、柔らかく笑って私の方へ駆け寄ってきてくれた。
「どーしたの？」
『教科書忘れちゃって、借りられないかなーって。』
そんなことか、と零すと、檜山くんは自分のロッカーから地理の教科書をとってくれた。
「はい、またなんかあったら言って。」
『ありがとっ！また後で返しに来るね！』
檜山くんは1年のとき、同じクラスで1番仲の良かった男子。
落ち着いてて、聞き上手で、波長の合う人。
飾らない優しさも持ち合わせている。
2年では同じクラスにならなかったものの、今でもこうやって頼み事やだる絡みをしている。
けど、そういう檜山くんとの時間が結構楽しみ。
地理の授業になり、檜山くんの教科書を開くと、今日学ぶページにはもうマーカーや赤ペンで重要なところに線が引かれている。
(あ、メモも書いてる。)
小さくメモ書きされている文字は、角張った綺麗な文字で。
本当に真面目な人。
そのメモの横にウサギを描いた。
檜山くんは、このウサギを見たとき、どう思うんだろう。
怒っちゃうかな。笑ってくれるかな。
驚いてくれるのかな。
自然と笑みが浮かんだ。
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ゴンザレス(プロフ) - 優花さん» 感想とリクエスト、ありがとうございます。参考にさせていただきます。 (1月31日 18時) (
レス) id: b2056e73ae (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - いつもキュンキュンしながらお話見てます🥺🩷リクエストなのですが年下彼氏の檜山くんを見たいな〜って思ってました…！！ (1月31日 10時) (レス) id: 72465717e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴンザレス | 作成日時：2023年12月23日 22時
