内村颯太と家庭教師 ページ1
「Aちゃん、もう解けた〜？」
家庭教師の内村先生が、おっとりした口調で聞いてくる。
来年には大学受験を控えているというのに、成績が一向に上がらないわたしを見かねて、母が家庭教師を頼んだ。
その家庭教師というのが、わたしより2つ上の幼なじみ、成績優秀な内村颯太くん。
名門の大学附属の高校へ入学し、エスカレーター式で大学に上がったらしい。
いつもは「そーたくん」と呼んでいるけど、家庭教師の時だけは、「内村先生」と呼ぶようにしている。
＿＿＿＿＿わたしの想いがバレないように。
「うんうん、基礎は解けてきてるねぇ。えらいねぇ。」
ふにゃりと優しい笑顔をわたしに向ける内村先生。
少しだけ、わたしの胸が高鳴る。
「じゃあ、次はこの応用解いてみよっかぁ。」
そんな邪念は置いといて、わたしは目の前に出された問題を解いていく。
さっき解いた基礎を使えばいいのか。
試行錯誤しながら解いていると、わたしの耳に冷たい感触が触れた。
ガタタッ！！！！
慌てて椅子ごと後ずさると、内村先生が目を見開いて驚いた表情をしていた。
『えっ、あの、え。』
「あー、ごめんね。驚かせちゃったぁ。髪の毛が落ちそうだったから、耳にかけてあげよーって思って。」
どうしよう、めちゃくちゃ動揺してしまったし、めちゃくちゃ恥ずかしい。
わたしの顔はこんなにも熱を帯びているのに、内村先生は涼しそうな顔をして、微笑んでいる。
やっぱり、わたしは子供だし、内村先生の指先があんなにも冷たいなんて、
わたしは今まで知らなかった。
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ゴンザレス(プロフ) - 優花さん» 感想とリクエスト、ありがとうございます。参考にさせていただきます。 (1月31日 18時) (
レス) id: b2056e73ae (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - いつもキュンキュンしながらお話見てます🥺🩷リクエストなのですが年下彼氏の檜山くんを見たいな〜って思ってました…！！ (1月31日 10時) (レス) id: 72465717e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴンザレス | 作成日時：2023年12月23日 22時
