そっと【基山ヒロト】 ページ1
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「どうしたんだい？泣いているじゃないか。そんなところに居ると、風邪を引くよ。
何か作るけど…ココアでも大丈夫かい？」
そう言って、ヒロトは私に毛布を被せ、ココアを作りに台所へと向かう。そんなヒロトに私は頷いた。
「はい。熱いから気をつけてね。」
温かい…
いや、温かいを通り越して、熱い。寒い空間な筈なのに、とても熱い。
「おっと、だから言ったじゃないか。僕に貸してみなよ。」
そう言うと、ヒロトは息を優しく吹き始め、冷ましてくれる。
「これで大丈夫かな。はい、持てるかい？なら良かったよ。」
優しく笑うヒロトに私の心は温かくなる。
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ぎゅっ…
「もう離さない。僕は、君を愛しているよ。ずっと、これからも。」
ヒロトの腕に力が込められる。
抱きしめるだけじゃ、物足りなくなった私は、ヒロトにいつもの"合図"を出す。
「これだけじゃ、お互いに物足りなかったみたいだね。A、此方を向いてくれるかい？」
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リップ音が2人だけの部屋に木霊する。
優しくて、あたたかい…ヒロトの体温が唇越しに感じる。私達は互いを求め合っていた。ヒロトは、日本代表…。暫く、会えなかったから、寂しかったのかな＿＿
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「っ…大好きだよ。A。僕は、君を幸せにしてみせる。」
ヒロトの目は真剣だった。彼は、本当に私を幸せにしてくれる。
そんな二人の間に、優しいココアの匂いが広がった＿
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美紅(プロフ) - リクエストを良いですか？ (2022年6月10日 17時) (
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作者名：哀歌 | 作成日時：2021年9月19日 0時
