Some people are worth melting for.

17 ページ18

.


何度思っただろう。

玲於くんの事を諦めれたら。



きっと、


こんな苦しい思いしなくて済む。



毎日嫉妬しなくて済む。



LINEしようか迷うこともなくなる。








……玲於くんが彼女さんと別れればいい。

なんて醜い気持ちもなくなるのに。









ぱっと目が覚めて

辺りを見回すと

目の前に亜嵐くんの顔



あ「ぅわ、」


亜「おはよ、(名前)」


あ「ぁ、うん、おはよ亜嵐くん」




…なんか付き合ってるみたいだなって思ってたら

亜嵐くんが、



亜「…悪い夢でも見た？」



って


あ「見てないと思うよ？」


亜「(名前)、泣いてるよ？」



……気づかなかった。

いや、多分わかってた。


玲於くんだなって。


悪い夢は玲於くんのことだったんじゃないかって


あ「…ほんとだね、」

「なんでだろ」


亜「(名前)さ…」


「いつまで玲於に片想いする予定なの？」


「辛くないの？」




確信つかれた気分。

……辛いよ、亜嵐くん。

苦しい、涙がでそうなの。



あ「……苦しい」


「涙が出そうなの。」


「諦めたくても諦められないの」









「助けてよ……亜嵐くん」








ずるい私は亜嵐くんに助けを求めるよ。







……誰かに縋りたかったから。


.

18→←16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す