シティライツ×フロイド ページ16
｢小エビちゃんおはよう｣
｢小エビちゃんまたね｣
そう言っても返事がない。
｢……ねえ小エビちゃん｣
｢フロイド、もう監督生さんは元の世界へ帰ったのですよ？｣
｢オレのこと置いて帰るってさぁ……小エビちゃんだってオレのこと好きだったはずなのに｣
｢監督生さんはフロイドのことを考えていたんじゃないですか？｣
ジェイドが言ってることがオレもわかる。
小エビちゃんが想いを伝えない方がオレのためになるってこと。
｢……ちょっと泳いでくる｣
海へ向かい、人魚の姿になる。
ドボンと水の中へ入り、泳がずにただ沈む。
『フロイド先輩！』
『またサボりですか？』
『今日はえらいです』
『また明日』
『フロイド先輩……すき』
小エビちゃんの笑顔が浮かんでは消えてを繰り返す。
小エビちゃんもオレのこと好きだったじゃん……
｢嘘つき……｣
陸に上がってボーッと空を眺める。
｢先輩、星が綺麗ですね｣
また小エビちゃんの声が聞こえる。
｢小エビちゃん……｣
｢ふふふっ、そんなに私が恋しいですか？｣
｢え？｣
隣を見るとオレの大好きな小エビちゃんが座っていた。
｢ほんとに……小エビちゃん……？｣
｢はい、幽霊じゃないですよ｣
そう笑う小エビちゃんをギュッと強く抱きしめる。
｢せ、せんぱい……｣
｢なんで？｣
｢鏡に入ってから暗い道を歩いていたんです。そしたら急に寂しくなっちゃって｣
｢フロイド先輩とずっと一緒にいたくて戻ってきちゃいました｣
｢オレもずっと一緒にいたい｣
｢あの、ずっと言えてなかったので今言っていいですか？｣
そう言ってオレの体を離す。
｢フロイド先輩、ずっと先輩が好きでした。今も大好きです。これからも｣
｢オレも小エビちゃんのことだぁいすき｣
｢ちょっと、まじめに言ってるんですよ？｣
｢これからは好きって言ってくれなきゃ絞めるからね？｣
｢メンヘラ彼氏ですか｣
｢アハハっ、それも面白そう｣
これからは小エビちゃんに思う存分好きを伝えられる。
｢これからもよろしくお願いしますね｣
fin.
続く
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名無し59617号(プロフ) - 星猫さん» アニメ少ししか知らなくてすみません。HQ、カゲプロ、鬼滅、あんスタなどです (2020年9月29日 7時) (
レス) id: 89b764f427 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年9月28日 23時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃいてぃー | 作成日時：2020年9月23日 21時
