ヤキモチの答え×リドル ページ1
ハーツラビュル寮のなんでもない日のパーティーにいつも監督生を呼ぶ。
これは別にボクが呼んでいる訳ではない。
みんなの意見を尊重しているだけだ。
あぁ、またあの3人で何を話しているのか。
パーティーはざわついていて普通は話の内容なんて聞こえないはずなのに。
｢なあなあ、Aって好きな人とかいんの？｣
｢ばっ…エース、そんなこと聞くもんじゃないぞ｣
｢デュースだって聞きたくねーの？俺たち歳頃の高校生なんだしさー？……んで、どうなの？｣
好きな人の話。ボクが聞きたくない話だ。
でも耳に入ってきてしまって。
｢んーまぁ……気になる人ならいるかもね？｣
｢ヒントヒント！どんな人が教えてよ｣
｢んー、優しくて結構面倒見がよくて、努力家な人｣
｢ジャックか？｣
｢ふふふ、それは内緒だよー｣
あーなんだかイライラする。
｢リドル？大丈夫か？｣
心配そうにトレイが声をかける。
｢……ああ、すまない。ちょっと体調が優れないみたいだから部屋に戻るよ｣
｢大丈夫か？部屋までついていこうか？｣
｢大丈夫だ……1人にしてほしい｣
｢わかった｣
あのあとの会話はどうなっただろう。
Aが好きなのはいつも一緒にいるエースかデュースか。
それともトレイかケイトか。
やっぱりサバナクロー寮のジャックか……。
そんな考えをぐるぐると頭を巡らせながら自室のベッドに倒れ込む。
｢はぁ……｣
これがきっと恋なんだろう。
初めての感情で、どうしたらいいかわからなくて。
自分から告白する勇気なんてなくて。
もしAが告白するなら、上手くいかなきゃいいのに。
『次のテスト、応援してくださいね！』
『もちろん、ボクが教えたんだからきっと大丈夫』
そんなやりとりをふと思い出す。
2人で勉強した。
休憩にはいちごのタルトを一緒に食べた。
テストの点数が良いと喜んで報告しにきた。
Aの笑顔ばかりが浮かんできて、他の男に気持ちがあるなんて考えただけで苦しくなる。
すると、コンコンとノックする音が聞こえた。
｢……誰だい？ボクは今体調が優れないんだ。急用以外はお断りだよ｣
｢……リドル先輩……私ですAです。心配で来たんですけど……ご迷惑でしたね。すみません｣
その声を聞いて急いでドアを開ける。
｢すまないA、ちょっと話があるんだけど｣
そう言って部屋に入れる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し59617号(プロフ) - 星猫さん» アニメ少ししか知らなくてすみません。HQ、カゲプロ、鬼滅、あんスタなどです (2020年9月29日 7時) (
レス) id: 89b764f427 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年9月28日 23時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃいてぃー | 作成日時：2020年9月23日 21時
