6話 ただ… ページ6
『卑怯者?』
羽「そうだよ。司の石像破壊を見て見ぬ振りしてるんだから。」
司くんの石像破壊？なに、それ。
羽「司はさ、老人が嫌いなんだって。理由は分からないけど…。老人の石像を破壊してる。」
『司くんがそんな事を…。』
羽「僕も、信じられなかった。悲しかった。
それでも、復活者の殺し合いだけは絶対に避けたかったんだ。そのためなら、司の石像破壊も許容した。
“石像は現状ただの物だ。蘇らせないことは殺人じゃない。”そんな、吹けば飛ぶような理論武装でね。」
そう言った羽京さんの目には、うっすら涙が浮かんでいた。
羽「でも、僕はただ…」
涙が溢れ、頬を伝う。
羽「目の前の誰にも、死んでほしくないだけなんだ。」
『羽京さん…。』
私は、羽京さんの涙をそっと拭った。多分、今までずっと苦しんでいたんだろう。
虎杖くんも、そうだった。
真人の改造人間を初めて殺した次の日、彼の目元は真っ赤だったし、顔色も悪かった。
ずっと一人で、苦しんでたんだ。
羽「逆だよね、普通。」
『大丈夫ですよ。誰も見てないでしょうから。』
羽京さん、自衛官だったもんな。苦しいよね。
羽「!!」
『…どうしましたか?』
急にガバっと顔を上げた羽京さん。
羽「何か聞こえた。ちょっと行ってくるよ。」
『あ、私も行きます。』
羽「大丈夫。Aはここで見張り続けてて!」
そう言うと、羽京さんはどこかへ走っていった。
『てかさ、気づいてないとでも思った〜？』
。
。
。
。
『雑魚呪霊さん。』
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MiSha(プロフ) - このお話読んだ時、めちゃくちゃおもしろい！何これってなりました！更新楽しみにしてます！ (2022年1月12日 13時) (
レス) id: 8faf067250 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ(プロフ) - 八つ橋さん» ありがとうございます！コロナまた広まってきましたもんね…お互い気をつけましょう。 (2021年4月21日 21時) (レス) id: aec7162a28 (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、更新ありがとうございます、コロナウイルスが流行っているのでお気をつけて下さい。 (2021年4月19日 23時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ(プロフ) - 水屑さん» そうなんですよ…。結構書くの難しい…何かアドバイスあったら、是非言ってほしいです。 (2021年2月28日 21時) (レス) id: aec7162a28 (このIDを非表示/違反報告)
水屑 - 呪いというバリバリのファンタジーと石化というサイエンスファンタジーという絶妙な矛盾具合。 (2021年2月28日 20時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコニコ | 作成日時：2021年2月27日 22時
