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5話目 ページ6

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手越と小山と俺は、まっすーが有岡に慰められているのを見て立ち尽くしていた。

まっすーを慰めているのは、メンバーである俺らじゃないという事実に悔しくなったから。



まっすーもまっすーだ。
どうして俺らには相談してくれないのに、有岡には頼っているのだろうか。

勝手な八つ当たりだと分かっている。
分かっているのに、まっすーのせいにしてしまう。



「……俺じゃダメなのかな、?
俺じゃ、まっすーの力になれないの……?」



むかむかと感情が抑えられなくなってきた時、手越がぽそりと呟いた。
きっとまっすーに頼ってもらえなくて一番悲しいのは相方である手越だ。

声色からも、手越の悲しさが伝わってくる。

なんだか、勝手に怒っていた自分が馬鹿らしく感じて、すーっと怒りが収まっていく。

と同時に、小山が手越に言葉を投げかけた。



「手越はさ、悩みができたらすぐメンバーに相談する?」

「えっ、いや…しないと思う。
どうしても解決出来なかったら相談するかもしれないけど」



手越は小山の言葉の意図が分かっていない状態で答える。そんな答えに満足したらしい小山が、微笑みながら一言呟く。



「まっすーも、同じだよ」



「相談してくれるまで待とう?」と優しげな瞳でまっすーに視線を向けた小山。

「相談してほしい」、そんな感情が伝わってくる手越とは対照的なタイプ。

確かに相談して欲しかった。
有岡じゃなくて、俺らに。


でも、小山の言う通り。

無理矢理言わせるのではなく、まっすーが自ら言おうと思うのを待とう。



まだぐすぐすと泣き続けているまっすーを横目に、俺らは楽屋に戻った。


まっすーが楽屋に戻ってきたとき、暖かく迎えるために。







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沙猫(プロフ) - ごはん たたさん» うごでもココでもありがとうございます〜!!大好きすぎるだなんて本当に嬉しいです(;_;)(;_;)ありがとうございます!!! (2017年4月26日 7時) (レス) id: 84b997b22b (このIDを非表示/違反報告)
ごはん たた(プロフ) - うごで喋った(?)やつです← このお話大好きすぎます !!これからも頑張って下さい !応援してます! (2017年4月25日 19時) (レス) id: abe2a7a0a0 (このIDを非表示/違反報告)
沙猫(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!!ぼっちつらいですよね、共に頑張りましょう‥‥!!() (2017年4月9日 16時) (レス) id: 84b997b22b (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 初めまして、いつもお話読んでいます。JKになったんですね。私もJKになって、ぼっち状態です…これからもお話楽しみにしてます。 (2017年4月8日 18時) (レス) id: 714fec5d74 (このIDを非表示/違反報告)
沙猫(プロフ) - Kikiさん» ありがとうございます!!体に気をつけます、、() (2017年3月15日 0時) (レス) id: 84b997b22b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙猫 | 作成日時:2017年3月5日 10時

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