# 俺 の 存 在 価 値 と は .

35話目 ページ37

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「俺が行く意味あんの…？」

「いいじゃんたまには付き合ってよ！」


ぐいぐいと一生懸命俺を引っ張りながら楽屋を出た大ちゃん。

めんどくさいよう〜〜。

そんな事、真面目な顔して探している大ちゃんには言えなくて。(まあ代わりに態度に出してるけど)

ジャニーズの人達は楽屋が近いから、そこら辺をうろちょろしてNEWSの楽屋を探した。

数分して、大ちゃんが「あっ！！」と声を上げた。反応的に楽屋を見つけたんだろう。

そんな俺の予想は大当たり。コンコン、と楽屋の扉をノックしていた。


「はーい…あ、有岡！…と、伊野ちゃんも！」


扉から出てきたのはリーダーである小山くん。
優しい笑顔で楽屋の中へ迎え入れてくれた。

俺と大ちゃんは一言「失礼します」と言い、遠慮なく楽屋に入れさせてもらう。


「……まっ、すー……！！」


入ったらまずは挨拶かな、なんて考えていた自分。しかし大ちゃんは視界にまっすーを入れた瞬間、ぶわぁと涙をこぼしてしまい、それどころじゃなくなる。


「ちょ、大ちゃん落ち着いて、、！！」

「いのちゃあ、、まっすーがあ、、」

「ちょ、「まっすーがあ、」って、俺が死んじゃうみたいじゃん(笑)」


ぽんぽんと背中を撫でる。
しかし大ちゃんはなかなか泣き止まない。

そんな大ちゃんに、くすりと笑いながら声をかけてあげるまっすー。

やっぱりその姿は思いつめてる、なんて思わせなくて。

しかしそう思ったのもつかの間。


「……有岡、ありがとう。
相談とか乗ってくれて、本当に嬉しかった。

メンバーとはもう大丈夫。心配かけてごめんな」


まっすーの言葉に、大ちゃんの言葉は本当だったんだと信じざるを得なくなる。


「大ちゃん、頑張ったんだね……

お疲れ様」


俺がそう言った瞬間、


大ちゃんは更に涙をこぼした。









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