26話目 ページ27
お父さんはあの言葉を最後に帰っていった
安心してか、私は足の力が抜けた。
そして地面にドーン
かと思ったら、ころんくんが支えてくれていた
『あり…がと』
こ「怖かったよね。すぐに来れなくてごめん。」
ころんくんは私を強く抱きしめた
兄「Aは出来損ないなんかじゃない。最高傑作だから、自信を持てよ。先に中入っとくぞー」
お兄ちゃんの背中は少し寂しそうに見えた
こ「Aちゃん。話したくなかったら言わなくていい。なんで…あんなこと言われてるの?」
『お父さんね、女の子はこの家に要らないって言ってたらしくて、私が女の子ってわかった時、お母さんに産むなって言ったらしいの。
でも、お母さんが反対を押し切って私を産んでくれた。
だから、せめて賢い子に育てようと、小さい頃から塾に通ってたんだけど、私…ほんと、馬鹿だからさー、
みんなと同じように頑張っても、みんなよりも下の成績だったの。
大きくなるにつれて、可愛くもなく賢くもなく、これと言った特技もなく、ただただ、アイドルオタクになった私が気持ち悪いって言われちゃった。
それで、中学生になったら完全にほぼ見放されちゃった。
お母さんがそんな私を見兼ねて、お父さんとの離婚を決断してくれて。
だから…私が、私がもっと頑張ってれば2人は…』
自分で言いながら、涙が出る
『暗い話しちゃってごめんね』
こ「大丈夫だよ。両親の問題だってAちゃんのせいじゃない。つらかったよね。よく頑張った」
ころんくんの私を抱きしめる力が強くなる
『ありがとう。辛い時もあったよ。でも、彩乃やジェルくんたちや、大好きな人がいるから、今の私はぜんぜん辛くない。
逆に今は幸せすぎて困っちゃうよ笑』
この言葉にころんくんが私を自分の体から引き離す
こ「大好きな人?!」
元から大きな目をもっと大きく見開いている
そしてころんくんといったつもりだったけど
無意識に
大好きな人
という言葉に置き換えている事に自分でも戸惑う
こ「ねぇ、それって「あら、A?」」
振り返ると、お母さんがいた
母「ころんくんじゃない!美味しいケーキもらったけど、食べていく?」
こ「あ、えと、大丈夫です。ありがとうございます」
ころんくんは、また今度といって帰ってしまった
あの後、なんて言おうとしたのだろうか。
期待してもいいのかな
次に会えた時は…絶対に言おう。
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めぐみ - わかった!!そういうことかぁぁぁぁぁ!!納得。←は? (2020年3月22日 9時) (レス) id: 6022793049 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ - 限界突破の意味がわからない、、、 (2020年3月15日 15時) (レス) id: 6022793049 (このIDを非表示/違反報告)
かみあ@深夜浮上多めです - 初コメ失礼します…! ころんくんのツンツン具合がもうっ///((((テンション異常ですね 失礼しましたあの!これからも応援してます!更新頑張って下さいっ! (深夜にすいませんでした………) (2020年2月3日 1時) (レス) id: b637badbe5 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - コメント失礼します!!めちゃくちゃタイプです!!ころんくんのつんつん?が大好きなので!更新頑張って下さい!! (2019年11月19日 18時) (レス) id: be825a33ba (このIDを非表示/違反報告)
笹見 - ぬーさん» そうなんですね!でもこれも面白いのでこれから応援させていただきます! (2019年10月15日 0時) (レス) id: a7c0601b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬー | 作成日時:2019年9月23日 18時