【小説版】戦争高等学校 (ページ32)

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32戦目、鳥谷(渚) ページ32

「もしもし？」
「渚さん！」

動物園に行く前に、金色の少女に電話した。
ハロは私の親友。とても明るくて、可愛い。私とは真逆の性格の子。でも、嫌いじゃない。寧ろ大好き。

いつも通り抱きしめたいけど、無理だなぁ…
ハロと私は、挨拶代わりに抱きしめあう。初対面の時に、思わず抱きついちゃって…←
それからそうする様になったのだ。

「最近どう？死んでない？」
「はい！渚さんのお陰で！」

ハロは人を殺るのが好きじゃない。だから、道徳の時間は逃げ回っているのだ。
逃げ回るのも疲れるだろうから、私が人に見つかりにくい隠れ場所を教えた。もし、どうにも出来なくなったら、広場の木の上に来て、とも。
ハロには死んでほしくないから。眞優希の援護をしながら人1人護るくらい、どうって事無いしね。

「そうそう、さっき、眞優希さんに会ったんです！」
「眞優希…」

今1番聞きたくない名前を聞いちゃった…まぁ、ハロだから許す←

「それで、眞優希何て？」
「死なないでねって言ってくれました！」
「そう…」

死ぬなよ、ねぇ…それをいつもおちゃらけてる奴に言われると、身が引き締まる思いがする。

「あ、これから侑と動物園行って来るんだ～。お土産、買ってくるね」
「わぁ…！ありがとうございます！」

本当はハロも連れて行きたかったんだけど。リスクを考えたら、連れて行けないや…

ごめんね、ハロ。