【小説版】戦争高等学校 (ページ23)

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23戦目、鳥谷(渚) ページ23

「じゃ、俺最上階から攻めるからー…殺ってくるわ」

そう言って、眞優希は窓を破っていった。その瞬間、響く悲鳴。

はじめは発砲音は聞こえてこなかったけど、途中から眞優希のオートの音が聞こえてきた。

「どーする？正面突破、する？それとも、手分けする？」
「眞優希…あんの野郎…あ、俺、あんま此処で戦いたくないから。邪魔する奴は、渚に頼むわ」
「りょーかい」

侑は、入口の方を見据えながら言った。

…どうしたんだろ？

「侑…？行くよ？」
「あ、おう…」

私が声をかけると、侑は我に返ったかのように私の方を向いた。

「うわぁ…」

眞優希が先に入ったせいか、中は混乱している。

「この混乱に乗って、突破しちゃおうぜ」
「うん」

そう言って、走り出す。
ラッキーな事に、誰も襲撃してこなかった。

「人、減ったね」
「うん…」

ある程度走ったら、全くと言っていいほど人気がなくなった。

しかも、此処は天井もそんなに高くない上に、通路の幅が狭い。

此処で襲撃されたら…侑を守れないかも…

「！お前ら、どっから入ってきた！」
「悪いけど、あんたを殺したくないの。だから、どいて？」
「どく訳ねぇだろ！」

目の前に突然現れた男に対して、こう言った。
まぁ、当然ながらどいてくれるわけなく。

「それなら…！」
「お、おい！渚！」

侑の制止の声を振り切り、背負い投げを決めた。床が硬いから、気絶しただろう。もしかしたら、腰の骨いってるかも…

ごめんなさい。

「此処…だな」

何度か襲撃されたけど、さっきと同じ様に潜り抜けた。

そして、目の前には重々しい扉。とてつもない雰囲気が漂ってる。

「渚、行こう」
「うん」

重々しい扉を開け、首相を訪問した。