【小説版】戦争高等学校 (ページ15)

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15戦目、天羽ページ15

ｺﾂｺﾂ…

廊下に響くのは、私の歩く音。

黒無地の膝裏まであるｺｰﾄ、黒と紫の細いｽﾄﾗｲﾌﾟが入った白のｼｬﾂ。

黒のｼｮｰﾊﾟﾝには、濃い紫のﾍﾞﾙﾄがついており、紫の高いﾋｰﾙを纏った脚。

端から見れば高校生になどまともに見えないだろう。

「天羽様、今日も美しい…！！」

ｯﾁ

でた、媚び野郎。

私を誉めちぎって上にあがろうとする汚い奴等ね。

この学園の悪には、この学園の正を。

例え、それが間違いだとしても。

制裁を加えなければならないのだ。

「私のことを天羽と呼んで良いのは理事長と灰の生徒だけよ。」

凍りつくような目で静かに目線をやる。

絶対零度という言葉がぴったりなほど冷えた目。

「それ以外の《底辺者》は紫蝶と呼びなさい。」

「ｯ、んだよ！！！！！！！！！」

しまった、蹴りをいれられる＿＿＿＿！！！！

＿＿＿なんて、焦るのは美しくないもの。

静かに美しく、蹴り散らすだけ。

「…邪魔よ。」

ﾁｬｯ＿＿

「私に、蹴りをいれるとは良い度胸してるわね。でも、その度胸はｺﾞﾐでしかないわ。」

「＿＿＿撃とうか。」

「ﾊﾞｰﾝ、って。」

「ﾋｯ…い、いえ！！た、助けてください紫蝶様！！何でもしますから！！！」

「…っざけんじゃないわよ。そんなこといってすがってる暇あんなら、戦争でもして一つの国でも物にして来いよ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「異論は認めない。助けてほしくば、行ってこい。」

さてと

ｸｽﾞはどこまで持つのかなぁ？