9…確認 ページ9
少し待って2人が離れたタイミングで残った鳳仙の人達を見ながら本題に入った。
「…んで、私の兄貴の頭の傷抉ったの、どこのどいつですか？」
「「「「っ！？」」」」
たった1つ質問しただけで、鳳仙の人達は身構えた。
なんなら後ろの方にいたおかっぱ頭の人は後退りまで。
この人達スキンヘッドじゃないから強い筈では？
泰志譲りの目付きでガン飛ばしてる自覚はあるけど、それにしてもでしょ。
「は〜君凄い迫力あるねぇ〜。ちなみに喧嘩師君とやったのシダケンだよ」
ハイどーぞ、とサングラスかけたチャラそうな人が長い髪を流したオラついた人を突き出してきた。
「ふーん……貴方が」
「おいA！余計な事首突っ込んでねぇでこっち戻ってこい」
「怪我かっぴらいた前科持ちの兄貴は黙っててくんない？」
「前科持ちって何だ！！喧嘩に関して口出ししなかったテメェが今更何言い出すんだよ」
「良いから黙ってて」
持ってたスクールバッグを清史に投げつけて、着てたブレザーを脱いで口煩い兄貴の顔面に投げつけてとりあえず黙らす。
スクバに入れてたスカジャンを取って腕を通しながらお目当ての人物のシダケンの前に立つ。
「先にお伝えしますけど、別に怒ってるわけでは無いですから」
「は……？」
「兄貴からすれば怪我させたやつに対する仕返しでしたでしょうし、怪我が悪化した理由だってどうせ貴方に対して“頭の傷狙ってみろ”だのなんだの煽って無様に負けた結果でしょうから」
生まれた時からそばにいる頭の中“喧嘩”しかないような泰志の背中を見て育ってれば、ある程度何考えてるかくらいは想像がつく。
「怪我負ったのはその牙斗螺ってところの仕業だとして、病院抜け出したり貴方を煽ったりして傷口開いたのは兄貴の自業自得ではありますよ。でもね、治療費出すの誰だと思ってるんです？？」
「いや、あの」
「こちとら清邦に通ってるもんでバイトは校則で禁止ですし、兄貴もカツアゲしたりしてますけどバイトとかやってる訳じゃないですし、でも病院いけばお金かかることくらい分かりますよね？？」
「それは、まあ」
「今から2つの選択肢から選ばせてあげます。どちらか1つ選んでください」
私、とーっても優しいので。
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ポウ(プロフ) - 面白くて、何度も何度も見返しちゃいました！続き待ってます！ (1月15日 16時) (
レス) id: 4b00597d9c (このIDを非表示/違反報告)
和娘米(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます！いずれ完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけたら嬉しいです！感想もありがとうございます！ (2023年2月3日 13時) (レス) id: 9f59f27616 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 更新はしますか？楽しみにしています(*^^*) (2023年2月3日 1時) (レス) id: 507db5b736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和娘米 | 作成日時：2022年11月28日 22時
