6…偶然 ページ6
あれから数日後
唯の部活が休みの時にクレープでも食べようって話になって、最近歩いて行ける範囲に移動販売のクレープ屋が来ているという情報を小耳に挟んだ。
そして丁度部活が休みだから放課後一緒に行こうって事で、無事クレープを購入し、近くの神社の境内からの景色がいいからと長い階段を登りながら駄弁ってた。
「でもお兄ちゃん、ちょっと過保護気味っていうか…」
「でもそのお陰でこの前の件どうにかなったんでしょ？心配してくれてるんだからウチのよりいいお兄さんだって」
「Aちゃんのお兄さんだって、何かあれば心配したり気にかけてくれるんじゃないの？」
「どーだろーねー。トラブル巻き込まれた〜って報告したら私の心配よりも“ソイツらまとめてぶちのめしてやるから場所教えろ”みたいに喧嘩が出来るぞぉって活き活きするタイプだからなぁ」
「Aちゃんのお兄さんに会ったことないからアレだけど、敵討ちしてくれてるって意味では心配してるんじゃない…？」
「多分“敵討ち”なんて言葉あの馬鹿の頭に無い無い。喧嘩する口実が出来たぜラッキーって精神だろうし」
「それは、なんと言うか………活発的なんだね」
私に気を使ってか、ものすごく言葉を選んでくれているけどかなり苦笑いになってる。
「別に男の世界理解できる訳じゃないから喧嘩のことにあーだーこーだ口出ししないけどさぁ、病院にお世話になるような怪我はしないで欲しいんだよね」
「私のお兄ちゃんそこまでの怪我はした事無いけど、そんなに酷いの？」
「頭に怪我作って病院に行って、次の日にまた喧嘩して傷口開いてまた病院にお世話になるっていうとんでもない馬鹿な事したからね、ウチの兄は」
「それは…………うん…」
泰志のこの前のとんでもエピソードを軽く話したら、とうとう唯が言葉を失った。
そりゃそうだ。
長い長い階段を登りきると、見えるのは拝殿と、グレーの制服集団と、治安の悪そうな集団。
「「あれ、お兄ちゃん／あ、兄貴」」
「「ん、唯？／あ゛、A？」」
ん！？
「え、唯のお兄さんってまさか鳳仙？」
「う、うん」
「マジか……」
「Aのやつ何でここに」
「お嬢じゃねぇーか！お嬢ー！！！」
「うっるせぇ耳元で叫んでんじゃねぇぞ清史！！」
「あれ、Aちゃんもしかして清邦の制服着てる！？」
「マジっすか！」
「泰志の妹がまさかのお嬢様学校か」
「え、めちゃくちゃ可愛いっすね泰志さんの妹！」
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ポウ(プロフ) - 面白くて、何度も何度も見返しちゃいました！続き待ってます！ (1月15日 16時) (
レス) id: 4b00597d9c (このIDを非表示/違反報告)
和娘米(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます！いずれ完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけたら嬉しいです！感想もありがとうございます！ (2023年2月3日 13時) (レス) id: 9f59f27616 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 更新はしますか？楽しみにしています(*^^*) (2023年2月3日 1時) (レス) id: 507db5b736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和娘米 | 作成日時：2022年11月28日 22時
