検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:21,784 hit

“ イ カ リ ” ページ14

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


◆Тside








Aから聞いた話を軽くまとめると…



昨日 ミツに無理矢理手を引かれ 優先席に行った後、躰に触れられて……






そうだよな、いくら抵抗したって 女の子が男に適うはずないもんな…




そう考えると、沸々と怒りが込み上げてくる。





黙り込む俺を見ると、誤解したのか、



『ごめんなさい…… 』



と、小さな声で謝ってきた。




昨日のことを思い出してしまったのか、僅かに
肩が震えてて…






そんなAを見てられなくて、




気が付けば、無意識のうちにAを抱き締めてる状態。





『……玉森さん、?』



「昨日、俺が追いかけてたら良かったね…
そしたら、Aは傷つかずに済んだのに…」



『……私は大丈夫ですよ?
そんなに弱くないですから 平気です』





弱い部分を見せないようにと、明るく振る舞ってるけど…




いくら俺でも、無理してることくらい分かる。






「俺の前では、無理しないで素直になってよ…」





そう述べて、再びAを抱き締める。



今度は 優しく、包み込むように…







抱き締めたまま 背中を優しく摩ってると、



Aの啜り泣く声が聞こえてきた。






「怖かったよね……
ごめん、俺 気付いてあげられなかった…」




『……っ、怖かったっ、、』






そう言って、Aの腕が背中に廻ってきた。







「Aが落ち着くまで、このままでいる。
俺は ずっと傍にいるから…」








そう述べると、泣きながら、縋るように
きゅっと 強く抱き締め返された。

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)


←“ ト マ ドイ ”



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
149人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:心愛 . 。 | 作成日時:2016年6月5日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。