“ イ カ リ ” ページ14
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◆Тside
Aから聞いた話を軽くまとめると…
昨日 ミツに無理矢理手を引かれ 優先席に行った後、躰に触れられて……
そうだよな、いくら抵抗したって 女の子が男に適うはずないもんな…
そう考えると、沸々と怒りが込み上げてくる。
黙り込む俺を見ると、誤解したのか、
『ごめんなさい…… 』
と、小さな声で謝ってきた。
昨日のことを思い出してしまったのか、僅かに
肩が震えてて…
そんなAを見てられなくて、
気が付けば、無意識のうちにAを抱き締めてる状態。
『……玉森さん、?』
「昨日、俺が追いかけてたら良かったね…
そしたら、Aは傷つかずに済んだのに…」
『……私は大丈夫ですよ?
そんなに弱くないですから 平気です』
弱い部分を見せないようにと、明るく振る舞ってるけど…
いくら俺でも、無理してることくらい分かる。
「俺の前では、無理しないで素直になってよ…」
そう述べて、再びAを抱き締める。
今度は 優しく、包み込むように…
抱き締めたまま 背中を優しく摩ってると、
Aの啜り泣く声が聞こえてきた。
「怖かったよね……
ごめん、俺 気付いてあげられなかった…」
『……っ、怖かったっ、、』
そう言って、Aの腕が背中に廻ってきた。
「Aが落ち着くまで、このままでいる。
俺は ずっと傍にいるから…」
そう述べると、泣きながら、縋るように
きゅっと 強く抱き締め返された。
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作者名:心愛 . 。 | 作成日時:2016年6月5日 16時