◇ ″君の虜． (ページ9)

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“ ｷｶﾞｱｳ ” ページ9

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◆Your side

翌日、いつも通り制服に着替え、藤ヶ谷さんに何かするべきことがないか尋ねた。

藤『じゃあ、とりあえずテーブル拭いて来て貰える？』

そう言われ、布巾を受け取る。

「分かりました。」

テーブルを拭いていると、新たなお客様が…

？『ガヤ～、気になったから来てみちゃった、』

初めてのお客様かな？

身長が高めでスラッとしてて、色白で…

なんか、ほんわかしてる感じ…

藤『お、玉じゃん！
何、北山に聞いたの、？』

玉『いや、ガヤがこのBARで働いてることは知ってた。』

藤『あ、そうだったっけ？
まぁ、とりあえず座って？』

男性は空いていた席に腰掛け、藤ヶ谷さんと
楽しそうに話していた。

なんか、藤ヶ谷さんの周りって
カッコイイ人ばっかり……

そんなことを思ってると、

藤『Aちゃん、玉の接客してあげて？』

「……あ、はい！」

慌てて返事をし、男性の元へ。

「本日は、お来し下さり誠に有難う御座います。」

玉『ふ～ん… 、この子か…… 。』

「……… ？」

玉『あぁ、いや… こっちの話。

…それより名前は？』

「立花Aっていいます。」

玉『Aちゃんね？よろしく。』

そう言って微笑む男性。

玉『あ、俺は玉森裕太。
好きなように呼んで？』

「じゃあ…… 、玉森さんで。」

玉『…さん付けって、堅苦しいから裕太でいいよ？笑』

「でも、初対面なのに呼び捨ては……」

玉『じゃあさ、お互いに呼び捨てしよ、？』

そう提案され…

「じゃあ、ゆ…裕太……」

玉『ほら、やっぱり呼び捨ての方が良い。』

そう言って、ニコニコ笑う玉森さん。

すごい優しい方だなぁ…… 。

玉森さん、結構話しやすいかも……

．

その後も会話が弾み、
私は時間を忘れ、玉森さんと楽しく会話していた。

．

あまりにも楽しくて、すっかり昨日のことなんか忘れてしまっていた……… 。