呪術廻戦 [短編] ３

かぜひきこんこん(悟)2 ページ8

-

悟「どうかしたの？」


と聞けば今にも涙が落ちそうな目で


『夢見て…起きたら悟居ないし…頭も痛いし…』


ととうとう涙を流して泣き始めたA
きっと悪夢を見たのだろう。風邪の日あるあるだ。
よしよしと頭を撫でで落ち着かせてあげてる間もずっと僕の名前を呼ぶA。

うん。可愛い。
普段からは想像が付かない程素直に甘えてくる僕の彼女可愛すぎる。

さすがに弱ってる彼女に手を出す程クズではないのでとりあえず抱っこしてベッドに寝かせて隣に座って手を握った。


『悟…』

悟「はーい。ここに居るから安心してゆっくり寝な？」

『…うつっちゃう…』


と言いながらも手を離さない所…可愛い。


悟「その時はAが看病して？」

『うん…悟いつもごめんね…』

悟「なんで？？」

『…可愛げない彼女で…でも悟の事毎日いっぱい大好きだよ』


一瞬風邪を引いてくれてありがとうございます。と最低な事を思ってしまった。
よく喧嘩すると本音が出ると言うがAの場合は風邪を引くとこんなに素直に本音が出るのか。


悟「僕の彼女はとーっても可愛いよ？それにAの気持ちはちゃんとわかってる」

『いつもツンツンしてるのに…？』


とその涙目で上目遣いは反則なのでやめてください。


悟「まぁ確かにAは素直ではないけど僕からしてみればわかりやすいな〜って思うよ？」

『どのへんが？』

悟「そうだね〜何だかんだで僕のわがままをいつも聞いてくれるのAだし、ほら構って構っての僕にイヤイヤ言いながらも構ってくれるでしょ〜？あとよく心配もしてくれるし甘党の僕に合わせてくれる所とか！あぁ！そう言えばこの前も悪戯心で本当にちょーっとだけ冷たくしたらずっとくっついて来たりしてさ〜可愛い〜！って『そんな事してたの？』…ゴメンナサイ。」


僕の方が本音だだ漏れでした。


『…そんなわかりやすいかな…』

悟「うん。とっても！僕から見たらAは行動で僕の事大好きです！って言ってるからちゃんと伝わってる。ほら僕最強だし！」

『…そっかぁよかったね』


とへにゃりと笑って他人事のように言うAだけどそんな彼女が可愛くてたまらない。
素直なAもいいけど早く元気になっていつものように僕に愛を伝えてよ。
どっちのAも愛しいから。



-

これなーんだ(悟)(棘)(七)→←かぜひきこんこん(悟)1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す