呪術廻戦 [短編] ３

あるあさのものがたり(七) ページ40

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『……ん…ななみさん…？』

目を覚ますと彼はもう横に居ない。
彼が居た場所に触れれば冷たくなってる…
時計を見ればまだ朝の8時。
彼は何時に起きてこのベッドを出たのか…
温もりのない事に少し寂しさを感じながらもまだ痛む腰のせいで起き上がれないので再度布団を被る。

昨晩突然来たかと思えば挨拶もなしに荒っぽいキスをされ
獣のような瞳に抱かれた。七海さんにしては珍しい。
きっと仕事で何かあったのだろう。
そう思いそのまま受け止めたのもまた事実…

そんな事を考えてたらガチャりと寝室の扉が開き、同時に珈琲のいい匂いがした。

七「おはようございます」

もちろん声の主は七海建人さん。
先程の文面だとただ抱かれるだけの関係で彼は事を終えてもう部屋を出た…
なーんて昼ドラっぽい展開だったけど断じて違う

七海さんは私の恋人だから。

私よりも先に起きて朝ごはんの準備をする。
それが彼なりの気遣いなのだ。


『…おはようございます』

七「今日はお寝坊さんですね」

『誰かさんのせいです』


と言えばすみませんと言いながら優しく腰を撫でてくれる


七「昨日は…無理させてすみません。1週間会えないだけであなたが恋しくてつい…」

この人は息をするように甘い言葉を言うから心臓に悪い


『たまには悪くないです。それに朝ごはん作ってくれたんですよね？ありがとうございます』

と笑って見せれば今度はジッと見つめられる


『？どうかした？早くご飯食べよ？』

七「…朝の挨拶がまだです」


ここで注目するべきとこはもう挨拶は済ました事。
でも私たちの挨拶はちょっとロマンチック


『ふふふ。そうでしたね…おはようございます。建人さん』

七「…おはようございます。Aさん」



そう言い優しいキスをする


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