夢ひとつ、恋ひとつ 【青】【短編】

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6月4日。ジューンブライドと呼ばれるとき。

『あかね！結婚おめでとう。』

あ｢ありがと。｣

大好きな人と結ばれるってどんなだろ。

まだ知らない。

ーーー

新郎さんが先にでてきた。あかねが見せてくれた写真とおなじ人だ。

その後、嫌々お父さんと隣に歩いてきたあかねは新郎さんのもとに駆け寄った。

ちょっと涙を浮かべたあかねのお父さん。

でもあかねの群青色の瞳と新郎さんの緑色の瞳は半分になるぐらいに笑っていた。

ーーー

ここから。

私の人生が変わるんだよ。


歓談と食事開始。

？｢こんにちは。｣

『ぁ、こんにちは。』

知らない人と話すのには慣れてない。

戸惑いの色が滲み出てる。

？｢ははっ、緊張しなくても大丈夫ですよ。｣

『ありがとうございます。』

新郎新婦よりも派手な格好をしてはいけない。

そういう決まりがあるものの、洋服やアクセサリーでは無いところでふわふわしたオーラがでてきてる。

こ｢僕はころんです。｣

『Aです。』

こ｢しっかし、幸せそうな顔してんよね。｣

『ですね(笑)』

こ｢新郎の名前、ジェルって言うんだけどなんでも1人で抱え込み過ぎる奴でさ。｣

こ｢遠井ちゃんにちゃんと支えてもらいたいわw｣
｢あっ、もう遠井じゃないんか。｣

そうなんだ。

ジェルさんっていうんだ。

『私はあかねが幸せそうなのでそれでいいです。』
『今もジェルさんが笑わせてくれてるみたいだし。』

大切な親友の幸せは願いたいでしょ？

こ｢ほんとだ。｣
｢羨ましい。僕もあんな風になれる日がくるかな。｣

『きっと来ますよ。』

こ｢だよねっ｣

この後はころんさんと2人の元に行った。

よく、喧嘩をするみたいだけど仲がいいんだ。

喧嘩するほど仲がいいってことだね。

あかねの幸せそうな顔も見れたし、ころんくんともタメ口で話すくらい仲良くなれたのでとっても楽しかった。

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