溶かされた氷 ページ6
イ あ、あ、、うん、、、。…僕が怖くない、の
私 どうしてですか、?
あ、!髪の毛…もしかして炎なんですか?初めて見ました…!よかったら触らせてくれませんか?
と興味津々にキラキラしている彼女の瞳に思わず、返事をした。
イ え、あ、ぁ…、だ、大丈夫…今弱める…っ
私 す、すご、、い…です!!
仄かに暖かくて何だか和みます!…でもさっき仰ってた怖いって…?
イ …喜ぶなんて、君…変わってるね、、。
ボクは呪われてるシュラウド一家の息子。だから皆怖がって僕から逃げるんだ。
その言葉を自分で呟いていてさっきまでの高ぶる気持ちが静かに沈下していくのがわかった。
やっぱり話すんじゃなかったとため息をつくと
私 呪われた一家…?うーん、、でも
その話聞いても私はイデアさんを怖いとは思いませんよ…? 他の人だって色んな事情抱えて生きてますし、そんな悲観する必要ないんじゃ…。
その言葉に凍りついていた他人への感情が静かに溶かされた気がした。
初対面でここまで話をしてくれる子は彼女が生まれて初めてだ。
こんなんじゃ本当に運命とかそんな絵面ごとを信じてしまう…沈んでいた気持ちはまた一気に上昇し、床から彼女に視線を戻し、左手で口を押抑えながら
僕は…
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作者名:ユウマ | 作成日時:2020年7月26日 23時