鴎外さんのお宅 ページ13
「さあ、乗りたまえ。」
人力車の前でいきなり言われたこの一言。
突然のことで口をポカーンと開けるしかない。
鴎「ぐずぐずしていると、怖い警部補さんが追いかけてくるかもしれないよ。」
「それは困る……けど………」
いいのだろうか?これで。
悩んでいると隣から呆れたような声が聞こえた。
鴎「僕はね。グスグスする子は嫌いなのだよ」
貴「わかりました……」
そういうと彼は笑顔に戻って、私の手を強く引き人力車にのせる。
人力車……初めて乗った………。
春「鴎外さん」
鹿鳴館の出入り口から彼は足早に出てきて、私を見ると深くため息をついてこういった。
春「その子、どうするんですか」
鴎「決まっている。僕の家に連れ帰るのだ。」
貴「えっ!?」
この上ないくらいのさわやかな笑顔でとんでもないことをいう鴎外さんを二度見した。
春「僕の家って…」
鴎「はは、夜会を抜け出す口実が出来て助かった。お嬢さんに感謝しなければ
車屋、神田までひとっ走り頼む。」
すると急に体に浮遊感を感じ、そのうちにゆっくりだが段々早く動き始めるのがわかった。
もちろん自動車よりは早くないし、乗り心地も言いわけじゃないけど、ゆっくり景色が流れていく………
私はこっちの方が好きだなぁ
なんて呑気なことを考えてた。
___________
貴「うわぁぁ……マジか………」
数十分後、神田にあるという鴎外さんの家に連れてきて頂いたのだが…………
尋常じゃないほどデカイ………。
こんなお城みたいなところ………現代じゃそうお目にかかることはできないだろう………。
鴎「ほら、さっさと中に入りなさい。今は朧ノ刻だ。ぼんやりしていると物の怪に喰われてしまうかもしれないよ。」
豪快に笑いながら私の肩を押す彼だが、冗談に聞こえなかったので私は慌ててお邪魔しますと中に入れてもらった。
鴎「おーいフミさん、帰ったよ」
その呼び声が聞こえてか、綺麗な女性がパタパタと掛けてくる。
そして私を見ると怪訝そうな顔をした。
く………ああいう目には慣れたと思ってたけど………可愛い女の人にやられるとちょっと………というか盛大にショッキングなの…。
何を隠そう、私は可愛い子が大好b……ゲフンッ………大好きだ。
私のモットーは『可愛いは正義』だ!
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