海軍中将は隙がない。2 (ページ8)

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第38話・海兵達を逃がせページ8

A『！、、この音は？』

何処かで警報が鳴っている。

あのゲス野郎がやる事としたら？

ガスを有効活用する？

まさか、、、

A『たしぎさん！みなさん！閉じ込められますよ！走って！』

たしぎ『ゲートが閉まり出しています！』

『急げ野郎ども！Aさんの言う通りに！』

『ゲートを目指せー！』

ズズズズ、、とゆっくり閉まっていくゲート。

負傷者を抱えてゲートに急ぐ。

その時！
ドカアアアアン！

壁に穴が空いた。

A『ガスが、、』

モクモクとガスが入って来た。

『逃げろ！逃げろー！』

海兵達を逃さなきゃ！

たしぎ『振り向かずに走りなさい！ここは私が！』

パリパリ、

固まっていく部下達。

『おい！たしぎちゃんとAちゃんは？！』

たしぎ『止まらずにゲートを抜けなさい！』

A『早く行って下さい！』

ガシッ、

A『何？！』

次の瞬間、私は担ぎ上げられて投げ飛ばされていた。

A『キャアアアアアア！！』

ドサリ、

海兵達に抱えてもらい、ゲートを抜けてしまった。

たしぎさんも後から投げられて来た。

A『待って！待てお前ら！』

たしぎ『退きなさい！仲間がまだゲートの外に！！』

『もう無理だ2人とも！無理なもんは無理だたしぎ大佐！A中将！よくやったお前ら！俺達の大切な2人はしっかり受け取ったからな！！』

A『待って！！』

バタン！

ゲートが完全に閉まった。

A『、、、クソッ、』

やるせない気持ちになり、俯く。