14話・サイコーな面白トナカイ ページ24
『今日取れたての旬の魚!安いよ〜』
『今ならリンゴお買い得っ!』
『待ってよお母さん!』
『はいはい、早く来なさい。逸れるから。』
街ではいろんな人の声が聞こえた。
賑わってるなぁ。
A『わぁ、、』
『へい嬢ちゃん!見ない顔だね、旅人かい?』
屋台を見て回っていると、50代くらいのおじさんに話しかけられた。
A『、、まぁ、そんなところですね。』
『そうかい!ウチのホットドッグは美味いよ!食べてくかい?』
確かに、パンの間に挟まれたウインナーは噛めばパリッとジューシーで美味しそうだし、上にのっているケチャップとマスタードの塩梅もいい。
A『、、では、2つください。』
お金を出し、ホットドッグを2つもらった。
『まいど!』
人の良さそうな店主はニカッと笑った。
紙包みに包まれたホットドッグに思いっきりかぶりつく。
猫舌の私には丁度いい温度で、とても美味しい。
A『ん〜、、お昼ご飯は別に食べようかな。』
やっぱり3食ともご飯粒を食べたいな。
何処かにおにぎり屋さんとかないかなぁ。
街の中を練り歩いていると、、
グーキュルルルルル、、
隣でお腹が鳴る音がした。
チラリと隣を見ると、1匹のトナカイが顔を赤くしてコチラを見ているではないか。
ふむふむ、、これは私の知的好奇心だが、トナカイが2本足で立って歩けているのが気になってしょうがない。
調べたい。そう思ったら止まらない。
餌で釣るか。
A『お腹空いているんですか?これ、差し上げます。』
まだ口をつけていなかったもう1つの方のホットドッグをトナカイに差し出す。
『ぃ、、いいのか、、?』
キラキラした目で見てくる。
A『はい。どうぞ。』
蹄の上にホットドッグをポンと乗せる。
『ハァ〜!(*゚▽゚*)ありがとな!』
トナカイはハムリと1口食べた。
ホットドッグを片手で持てるほど器用な手。
それに言葉も喋れるとは、、ますます興味が湧くな。
解剖、、は流石にダメかな。恐らく何処かに飼われているか、サーカスの見せ物か。
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ひーん文字数(´;Д;`)
15話・サイコーな海賊船の船長→←13話・サイコーな休み(謹慎)
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作者名:酸性雨の1つ | 作成日時:2023年8月21日 22時