7話・サイコーな任務 ページ12
『突然で悪いが、コビーとヘルメッポと共に任務に行ってくれ。』
ガープ中将に呼ばれ訪れた執務室で告げられた。
A『任務ですか。』
表情を相変わらず崩さない一等兵。
ガープ『ああ。と言っても、島に停泊しているノールブルーの海賊団を捕まえる程度のものじゃ。煎餅いるか?』
A『なるほど。私の様な一等兵に拒否権はないので、ありがたく任務に行かせていただきます。あと、煎餅は結構です。それでは失礼しました。』
敬礼をした後、執務室を出た。
廊下を歩く一等兵の顔は、相変わらずニコニコしていた
が、少しだけ楽しそうだった。
A『知らない人と一緒の初任務♪確か、コピーさんと、ヘルメットさんだったかな?』
微妙に何かが違う。が、自分以外の人にはあまり興味がないこのサイコな一等兵。
間違いに気づかずに任務の準備を呑気にしている。
コンコン、
寮の扉がノックされ、一等兵は返事をしてドアを開ける。
『こんにちは!』
ニパッという効果音が似合いそうなピンクの雑草((
と、金髪のロン毛。
A『、、、すみません。どなたでしょう?』
ニコリと笑い問いかける。
『あ、申し遅れました。僕はコビーです。そしてこっちが』
『ヘルメッポだ。ひぇひぇ、小さい女だなぁ。今回の任務同行のヤツは。』
その言葉をよろしくないと受け取ったコビーがヘルメッポを叱責する。
A『よろしくお願いします。コビー大佐。ヘルメッポ少佐。』
ペコリと頭を下げる一等兵。
階級は言ってないはず、と呟くコビーに一等兵は
『お2人の功績は何処までも聞いておりますから。前々からお会いしたいと思っておりました。貴方様は私の憧れの方です。』
2人をニコリと見つめる一等兵。
今の言葉はもちろん嘘である。
流し聞き程度にしか聞いてなかったが、揚げ足を取るためにAは言ったのだ。
コビー『ほ、本当ですか!ヘルメッポさん、何だか照れますね、、』
顔を赤くして頬を人差し指でかくコビー。
ヘルメッポは腕組みをし、威張り散らかしている。
コビー『それでは!行きましょう。』
すっかり自信がついたのか、一等兵であるAに指示を出すコビー。
A『了解しました。コビー大佐。ヘルメッポ少佐。』
またニコリと微笑んだ。
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作者名:酸性雨の1つ | 作成日時:2023年8月21日 22時