︎︎♤ ページ3
「…?…A…」
『…うーん…まだ…』
「A…!起きて!」
『…!?…はっ…』
机から勢いよく頭を上げたのか痛めそうになった。
「大丈夫?」
「Aは相変わらず眠そうね」
『つい、眠れなくて…』
話しかけてきたのは親友である毛利蘭と鈴木園子
転校してきて以来、よく仲良くしてくれている子たち。
「まったく、Aったら寝坊助にゃんだから」
『ちょ、…勝手に出てきちゃ駄目でしょ!?』
「あ、ブロンちゃん!」
「にゃ、蘭と園子おはようにゃ☆」
ひょっこりと顔を鞄から出したのは
そう、飼い猫のブロンだ。
そして驚かないわけがなくて、なんと人間の言葉を理解して話すことも出来てしまう。
原因は未だに不明だが特殊体質ということになっている。
ただでさえ自分のことで精一杯なのに、もう1人増えたみたいでお世話が大変だ。
「にゃんだ、ついにわたしに惚れたとか?」
『そんな訳ないでしょ。ブロンはちょっと静かにして』
「ぐえっ…ら、乱暴にゃっ」
カバンに押し込めようと頭を押したがブロンは抵抗してくる。
先生や他の子にバレたら大問題なんだから。
普段は猫の振りをしてくれているけどいつ本性を出すのか分からないから心配で仕方がない。
「そんにゃ心配しにゃても?Aは心配症にゃ〜」
ふふんと鼻を鳴らし幸せそうに蘭や園子に頭を撫でられる
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作者名:星 x他1人 | 作成日時:2024年1月31日 23時