業火の向日葵【名探偵コナン】 (ページ17)

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ブロンside

『づかれだ……にゃ……』

思った以上に、ことが長引いたため帰る時間にはすっかり夜になっていた。

お昼以降からAの様子がおかしい気がする。

何を言っても元気がないし反応が薄い。

「…………」

『A？大丈夫かにゃ？』

「……あ、ごめん、どうかした……？」

ほら、この通り、話を聞く気がないにゃー。

わたしは、話す気力がないと判断して話をやめた。

その後も無言になってしまい自宅に帰る。

⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·

帰り道、私はキッドのこと、工藤君のことで気にかかり考え込んでいた。

『……(やっぱり、私、工藤君のこと……)』

久しぶりに会えると思って浮かれすぎていた。

そんな簡単に会えるわけないじゃない。

いつも事件に走り回っていて、結局みんなに会えないまま

自宅に帰り何もやる気が起きないのでベッドに倒れ込む。

『……(もう考えるのはやめよう)』

考え出すと辛くなりそうだ。

そもそも、工藤君と蘭は幼なじみだ。

私の入る隙間なんてそもそもないはずなのに。

でも

『……寂しい……な。会いたい……よ…』

バサッ……バサッ……

そんな中、窓際から1羽の鳩の声が聞こえ止まり出した。