業火の向日葵【名探偵コナン】 (ページ13)

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上空からは黒煙をあげて、ふらつきながらも機体は緊急着陸するということが分かる。

大丈夫……だよね？

私はただ無事でいることしか祈ることが出来ない。

祈りが届いたのか、

機体が近づいてきて、間一髪で建物も前に着陸する。

『……コナン君!? 大丈夫！？』

コナン君は気が抜けたのかへなっと力が抜けて倒れ込む。

彼に近寄り体を支えた。

「あ、あぁ……(あっぶねぇ……)」

あと少し遅かったら……

想像をすると怖くなり私は首を振る。

「園子！新一！」

『……！』

電話越しで蘭が2人の名前を叫びながら呼んでいる。

大丈夫、大丈夫……と私は言い聞かせる。

「……まさか……(キッドが？)」

ちらりとコナン君の方に目を向けると険しい顔を浮かべる。

突然立ち上がりどこかへ駆け出してしまう。

「A姉ちゃんはここで待ってて……！」

『え、コナン君っ！？』

「ちょ、どこ行くにゃ！？」

「キッドだ！」

一瞬でも隙を見せたのを気づいたのかコナン君は走り出す。
知らせると同時に中森警部や小五郎さんも驚きを隠せない。

『ブロン……私はどうしたら……？』

「……A落ち着くにゃっ、大丈夫にゃ、深呼吸」

自分でも声が震えていたのか呼吸が浅かった。