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回想 ページ1

『…(お母さん…まだ来ないかなぁ…)』


空から雪がふわふわと舞っている

少しだけ寒く感じる




「ミャー」



ミャー…?

その声が耳元に通る



『…ネ、ネコ?』



どこからかやってきたのか、私の足元に寄る。



『あなたも誰かを探してるの?』



もちろん言葉なんて分かるわけないけど…

それでも何故か私の傍に離れなかった


『じゃあ一緒に待ってくれる…?』


私の返事が届いたのかミャーとひと鳴きしてちょこんと座ってくれた。



なんだか、可愛い。


頭を軽くなでると嬉しそうな顔をしている。


しばらく私たちはお母さんの帰りを待っていた。








・・・






『お母さん…』




今日は遅いのかな…



諦めて家に戻ろうとした時だった。



「…ねえ、君誰か待ってるの?」



『え?』





声の方を振り向けば私と同じくらいの少年がいた。




「1時間以上ここにいるよね?もしかして迷子?」



『ううん、お母さんの帰りを待っていたの』



「ふーん、そうなんだ」


少年は特に深いことは聞こうとせずサッカーボールを蹴りながら話を続けている。




『私、ここに来てまだ数日しか経ってなくてよく分からなくて…』



「なるほどな、あ、名前言ってなかったな、俺は工藤新一。よろしく」



『私は温森(ぬくもり)A、こちらこそよろしく、ね』



挨拶ぎこちなかったかな…

なんて、振り返る暇もなくて



「おう、、っと、わりぃ。俺そろそろ帰らねーと、んじゃあ、また学校で」


『え?…う、うん。また…ね?』






颯爽とかけていく彼を見つめる。

風のような人だ。



また学校で…





それって
どういう意味なんだろう…

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作者名: x他1人 | 作成日時:2024年1月31日 23時

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