#1 ジェヒョンさんち再び その１ ページ1
つわりも落ち着いてきた安定期
体調も良くなってきたので
娘のユニを幼稚園に送ってから
イリチルのジャニこと
ヨンホさんちの奥様ハニさんのカフェに
開店前の時間にお邪魔した
ハニさんの実家は『コーヒーショップビーンズ』という
ハニさんのお父様が長年経営している地元で名のあるカフェ
その姉妹店としてハニさんが営んでいるのが
コーヒーの他に紅茶のメニューも豊富なこの『リーフ』である
ハニさんに温かいノンカフェインのお茶を出していただいて
ほーっとひと息ついていると
「ユンオさんはいつからイタリアなの?」
とハニさん
最近はまたブランド絡みの仕事も多くて
イリチルのメンバーは
ヨーロッパやらアメリカやら
ピン仕事で飛び回ってることもざらにあるから
何かあった時助け合うため
お仕事中のメンバーの情報は
奥様同士で共有してることも多いのだった
…明後日からなんですよ
私の体調も落ち着いたんで
安心して出かけられるって言ってました…
「身重の体だもんね
安定期に入っても何かと心配になるよね
何かあったらすぐ電話ちょうだい
手伝えることがあったら何でもやるから」
ハニさんから頼もしいお言葉をいただき
嬉しい限りなんだけど
頼ってばかりもいられない
…ありがとうございます
でもハニさんも忙しいでしょ
新しいカフェの計画もあるし…
「大丈夫よ
好きでやることだし
ヨンホも手伝ってくれるしね」
ハニさんはヨンホさんと結婚する前は普通のOLさんだったけど
会社を辞めてお父様のお店を手伝うようになってからは
本来の商才が頭角を表してきたらしく
自分の好きな紅茶をメインにしたカフェを出店し
静かな雰囲気が好評で
いつもお客様が途切れることがない
「今度はキッズカフェをやりたいと思ってるの
よかったらお店に置く絵本のチョイスを
ソラさんに手伝って欲しいんだけど」
…ホントですか⁉
ぜひやりたいです
お手伝いさせて下さい!!
そうかぁ
次のお店はキッズカフェなんですね
楽しみー!!…
「…客商売は私には向いてないって思ってたけど
始めてみたら楽しくて
次から次へとやりたいことができるの
これもヨンホがそばにいて励ましてくれてるからかな
…ホント、私ヨンホがいないと生きていけないかも」
なんて
私のほうが照れくさくなりそうなセリフをのたまわれ
でも
いつも素直なハニさんの笑顔は眩しく美しくて
ヨンホさんの大好きなひまわりのよう、
って思う
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