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黒 ページ27
「ん…」
真っ暗な部屋の中、目が覚める。
「なすくん…?」
隣に眠っていたはずの彼がいなかった。
「かえっ、ちゃったのか…」
最近は朝までずっと一緒にいてくれたのにな。
2人で一緒に朝ごはんを食べて、買い物に出かけたり、昼までだらだら過ごしたり、一緒に映画見たり…
昨日の夜も、明日なにしよっかなんて言ってたのにな。
「急用、かなぁ…」
最近やけに優しかったから、少し甘えすぎてしまったのかもしれない。
にこにこしながら頭を撫でてくれた那須くんを思い出して少し胸が苦しくなった。
「…仕方ない、か」
なにをどう考えても彼が今ここにいないのが事実。
まだ朝まで時間はある。
「のどかわいた…」
二度寝に入る前に水でも飲もうとキッチンへ向かった。
「ゴホッゴホゴホ…」
「え、?」
遠くの方から激しく咳き込む声が聞こえた。
「那須くん?!」
慌てて向かうとうずくまって肩で息をしている那須くんがいた。
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作者名:希翠 | 作成日時:2019年10月11日 23時