新テニスの王子様go to the top

越前リョーマ編18 ページ25

越前 リョーマ｢ねえ、ちょっと眠気覚ましの散歩に付き合ってくれない？１人だとつまんないし。」

花咲 A｢もちろん、いいよ。絶好の取材チャンスだしね。」

越前 リョーマ｢抜かりないっスね・・・。」

〜山の中〜

花咲 A｢ねえ、越前君はこの辺りよく歩くの？」

越前 リョーマ｢いや、そんなに。」

花咲 A｢え、えっと、ちゃんと戻れるよね？」

越前 リョーマ｢・・・大丈夫なんじゃない？」

花咲 A｢そ、そう？越前君がそう言うなら・・・。」

越前 リョーマ｢あ、でも桃先輩が、この辺クマが出るって言ってたな・・・。」

花咲 A｢えっ、クマ！？」

越前 リョーマ｢まあ、山だし、いてもおかしくないんじゃない？」

花咲 A｢それはそうかもしれないけど・・・。」

花咲 A｢(何卒、出くわしませんように)」

越前 リョーマ｢ねえ、何ぼーっと突っ立ってんの？置いてくよ。」

花咲 A｢あ、ご、ごめん。」

花咲 A｢(とりあえず越前君から、離れないようにしとかないと・・・)」

花咲 A｢ん〜、自然がいっぱい。静かで空気が美味しいよね。」

越前 リョーマ｢空気の味とかよくわかんないっスけど、テニスするにはいい環境なんじゃないかな。」

花咲 A｢ここでの練習はどう？楽しい？」

越前 リョーマ｢まあね。面白そうな人達が多いし。」

花咲 A｢確かに、全国から選りすぐりのライバルが集まるんだもんね。やっぱり、燃えちゃう？」

越前 リョーマ｢てか、燃えないヤツなんているの？」

花咲 A｢ふふ、野暮な質問だったみたいね。」

花咲 A｢ここにいる選手の多くはプロを目指してると思うんだけど、越前君もそうなの？って、これも野暮だったかな。」

越前 リョーマ｢プロにはあまり興味ないね。」

花咲 A｢あれ？そうなの？」

越前 リョーマ｢プロになるならない以前にさ・・・どうしても倒したい相手がいるんだよね。」

花咲 A｢そうか・・・で、誰なの？やっぱり、手塚君？」

越前 リョーマ｢手塚部長ももちろん倒したいっスけど、ラスボスは・・・。」

ｶﾞｻｶﾞｻ

花咲 A｢・・・！？今のって・・・な、何の音？」

越前 リョーマ｢あっちの草むらっスね。」

花咲 A｢も、もしかして・・・クマ！？」

越前 リョーマ｢・・・。」

ガサッ

花咲 A｢きゃあっ！？」

｢ﾆｬｱ〜」

花咲 A｢・・・？ね、猫・・・？」

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