もっとあなたと一緒にいたい。【呪術廻戦/伏黒恵】

5.This is the only leader. ページ6

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何日か経ったある日のこと、音楽の教師に呼ばれ、私が指揮者になったと言われた。




普通に嬉しいし、一番に伏黒君に伝えに行った。






『伏黒君！指揮者なれた！』

「え？あぁ、よかったな」

『うん！ありがとう。あの時応援してくれて嬉しかった』







私がそう言うと、伏黒君は「おう」とだけ言った。


それからというもの、休み時間を費やして合唱練習に励んだ。














＿＿＿＿
ついに本番。




緊張しまくって腕カチカチになりそう…と思っている今。私達は会場に徒歩で向かっている。





隣には伏黒君。私達学級委員が先頭に立ってホールへと向かうのだ。





「なあなあ伏黒！お前好きな奴とかいんの？」

「いねぇよ」

「じゃあ、可愛いと思ってる子は？」








私の隣でガヤガヤと騒ぐ男子達。私はどんどん後ろの方へ下がってしまう。まあいいんだけど。

でも、でもほんの少し、伏黒君の恋愛事情は気になる。







「えー！？お前可愛いと思ってる子いるの！？」

「誰？誰？」

「…」


『えっ！誰、誰！？』








いるらしい。


めちゃ気になる。でも伏黒君は絶対に話すまいと口を閉ざしている。





すごーく気になる！私は他人の恋愛事情を知るのが実は大好きで。誰かの恋は応援したくなるものだよ。









その話のおかげで、私の緊張はほぐれた。






指揮も、歌も、全て万全な状態で発揮する事ができた。

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