2.Why did this happen? ページ3
・
『ふぅ…』
自室のベッドの上に寝転がり、軽いため息をつく。
伏黒君は私と学級委員でどう思うのだろうか。
別にどうとも思ってないならそれでいいけど____
私の中に、複雑な感情が渦巻く。
"出来る事なら仲良くしたい"
"私なんかじゃ相手にしてもらえない"
『あ"ー心臓持たないよこの一年…』
私は昔から、変な形をした見えないものが見える。
そいつらは偶に人の肩に乗っかっていたり、足元で蠢いていたり、さまざまだった。
初めて変なものが見えた時、私はお母さんに泣いて飛びついた。お母さんには見えてなかった。それがより恐怖を倍増させた。
私はその変なものを見ないふりして、今まで過ごしてきた。
『いつか____こんな話できる人に会えるかなぁ』
ぽつりと呟き、意識を手放すように眠った。
____
次の日。
伏黒君は学校に来た。朝教室に行くと、伏黒君は数人の男子に囲まれ、学級委員の話をしていた。
幸いな事に、私は伏黒君の席から離れているから、そこまで気にしなくていい。
「で、どーよ!学級委員だぜ?」
「相手は成績優秀、スポーツ万能、吹奏楽部部長の白羽だぜ?運いいなぁお前!」
「…別に」
いやいや、吹奏楽部部長は合ってるけどさ、成績優秀とスポーツ万能は嘘でしょ。
言い忘れていたが、私は県大会で5年連続金賞を取ってる(それなりに)強豪の吹奏楽部部長だ。ちなみに楽器はフルートだ。
『…聞こえてるってば…えっ』
目の前には伏黒君が私を見下す様に立っていた。でも当たり前か。私座ってるんだし。
「学級委員。俺じゃ上手く出来ないと思うから、迷惑かける。よろしく」
『え?あ、うん。よ…よろしく、こちらこそ』
伏黒君は首に手を当て、目を逸らしながら言った。
そのまま教室を出ていった。
…やっぱ、神経使うわぁ…
3.Adolescents can’t help but think you’re cute.→←1.It’s important to stay calm.
190人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒカル(プロフ) - アジア人の末裔さん» まあ…?そんな感じですね…?笑 ぶっちゃけ実話なのは前半だけですね笑 (3月9日 12時) (レス) id: 2ed2dbe4a3 (このIDを非表示/違反報告)
アジア人の末裔 - 今気づけば半分実話…ということはつまり主さんがこんな素敵な恋愛をした可能性があると…!?そう捉えていいんですかね!!! (3月7日 21時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカル(プロフ) - 奥宮。さん» 嬉しいです!ありがとうございます!!もうなんかほんとに思い付きなので…笑 そう言って頂き嬉しい限りです! (11月12日 20時) (レス) id: feae8b7922 (このIDを非表示/違反報告)
奥宮。(プロフ) - はちゃめちゃほのぼのとしてて、めちゃおもろくて好きです!!!更新楽しみにしてます!! (11月12日 19時) (レス) id: 6e2eb1af59 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヒカル | 作成日時:2023年11月5日 19時