もっとあなたと一緒にいたい。【呪術廻戦/伏黒恵】

10.Want to protect ページ11

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最初は緊張してたけど、すごい楽しかったなぁ…

津美紀さんもすごく優しくて安心した。





もう冬なため、外は真っ暗。街灯の明かりだけを頼りに家へと帰る途中。





「ｧ…」


『？なんか今、うめき声した…？』






夜だということも相まってとても不気味だ。私は少し早足になるが、そのうめき声はどんどん近づいてくる。




まずいまずいまずい。あれ気のせいじゃない。あの化け物がいる。嫌だ。怖い。早く帰りたい…





半泣きになりながら走り出すと、化け物は姿を現して私に飛びかかってきた。



　



『ひっ…』




なんで…今までは襲ってきたことなんてなかったのに…！！









嫌だ。怖い怖い怖い怖い。もうだめだ。死んじゃう。



その化け物は人の二倍ほど大きく、手が何本も生えている。目もいろんなところについていて、不気味だとしか言いようがない。





私は腰が抜けてその場に座り込んでしまった。

だめだ。立ち上がれない。逃げれない。どうしよう。





化け物は私に向かって手を伸ばしてくる。





『誰か…助けて…！』








必死になって振り絞った、消え入りそうな声が誰かに届くわけでもなく________





もうだめだ、と思った。








でも、化け物の手が私に触れることはなかった。















ゆっくり目を開けると、そこには、見慣れた姿があった。

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