手枷、足枷、君にお任せ【usss】 (ページ3)

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「えぐすぎやろ」
「坂田が甘いねん。……A、センラに逆らったら？」
「足首取られる…」
「そ、ちゃんと覚えててええ子やね」

俺はほとんど聞いたことのないAの声。いとも簡単に従えているセンラはさすがと言ったところかもしれないが、こればっかりはAに同情してしまう。

「もしAが暴れるんやったら俺呼んでや、坂田。」
「Aが可哀想やから呼ばん」
「そういうとこが甘いって言うてんのに」

二人に怒られても知らんでと放ったセンラは、結局なんの手助けもしないまま部屋を出ていった。

「なんやねんあいつ」
「ぅ…っ、」

センラが出ていった扉を睨んでいると、取り残されたAは涙を溢しながら体育座りになって自分の足首を掴んでいた。

相当怖い思いをしたのだろう、もうセンラはいないのに身体の震えは収まっていない。

「センラがそんなことしとったの知らんかった、ごめんな」
「だい、じょうぶ」
「今逃げる元気ある？無いんやったら薬は打たへんけど」