手枷、足枷、君にお任せ【usss】 (ページ2)

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「坂田～えらい苦戦してるみたいやん」
「センラ！お前が連れてきた子なんやからちゃんと躾せえよ！」
「薬使う間は面倒見れんの坂田だけやからしょうがないやん」

Aとひと悶着している最中、部屋に入ってきたセンラは俺を馬鹿にしたように笑いながら言う。

だが、俺はセンラの言葉に押し黙るしかなかった。まさしくその通りなのだ。

四人の中で唯一看護師免許を持っている俺だけが、直接薬を投与することができる。
新しい子(玩具)が連れてこられた最初は彼女同様に抵抗する子が多いのもあって、薬で一時的に心身の自由を奪って躾けるのが定番なのだ。

となれば一番初めに接触するのは俺以外にいないというわけで。

「センラの良さそうな子おる〜は嘘やな」
「嘘ちゃうわ。ほら、Aこっちおいで」

冗談抜かせと鼻で笑ったが、その一言でAは立ち上がるとセンラの横にぴったりと寄り添ったのだ。

「は、なんで？」
「ちゃんと躾ければこうなるねん」
「なにしたんセンラ…」
「なにって、あんまり暴れると足首なくなるで～って教えただけ」

何食わぬ顔でそう言ったセンラの横にいるAは震えながら自分の服の裾を握っている。

よく見れば彼女の足首には切り傷があって、あの傷の大きさから察するにセンラ愛用のナイフで切られたのだろう。

相変わらずやり方が過激すぎる。