私の初恋は涙の味【JM】 (ページ44)

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JM｢Aは、ただ。母さんと父さんが帰ってきてくれて、
一緒にご飯が食べれたらそれでいいってずっと言ってました。

少しでいいから、Aと触れ合う時間を増やしてあげてくれませんか？ってね。｣

『………私に。あの日、本心をぶつけてくれただろう。
あれで我に返ったんだ。

なぜあんなに2人で悩んでつけた愛する我が子への名前すら。呼ばなくなっていたのか。

Aすまない。

今更こんなこと言ったって意味無いのかもしれないけれど言わせてくれ。

Aは、私と母さんの。唯一の宝物だ。』

『またいつか。家族として暮らせる日まで、父さんと母さん。頑張るから

またあの家で暮らしてもいいかしら…？』

そんなの。

｢許さない。｣

そうひと言いうと。残念そうな顔をする2人。

｢私のお母さんとお父さんはあなた達しかいないの。

私の｢家族｣は、2人だけなんだよ。

だからまたいつか…なんて言わないで。

今度連絡もなしにあの家に帰ってこなくなったら、そのときはもう知らない。｣

『『A……。』』

｢だから。家に帰ろう？｣

と。とびきりの笑顔で言ってやった。

少しだけジミンの方を見ると。

JM『頑張ったね』って

口パクで言ってくれた。

ジミン。私やっと、家族の温かさを取り戻したよ。

『えぇ。帰りましょう私、料理作るわね！』

『あぁ。帰ろう。』

私が好きな家が戻ってくる。