私の初恋は涙の味【JM】 (ページ43)

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やっと言えた本心。ページ43

少しずつ体調が回復した私は

入院して2週間後。やっと退院することが出来た。

きっと。退院の手続きも私がやるしかない。

コンコンコンっ

荷造りをしていると誰かがドアをノックする音

きっとオッパかジミンだろうなあ。と思って

｢どうぞ〜｣

ドアの方を振り返る。そこには、

『少し。痩せたか？』

『っ。A……』

｢おん、ま。あっぱ……｣

どうして。何年もあっていなかった母と

喧嘩してから1度もあってなかった父。

JM｢ごめんね。連れて来ちゃった。｣

と、にこやかなジミン。

｢な、んで？2人で来て……｣

『…………すまなかった。』

『私達……離婚。することにしたの』

｢は？？｣

あれだけ世間体を気にして離婚しなかった2人が？離婚するの？

｢どう、して。どうして勝手に決める…の？｣

どうしていつも。勝手に決めるんだろうか

『A。落ち着いて聞いてくれ。』

『私達ね。離婚はするけれど

また。あの家に戻っても良いかしら？』

｢え？？？｣

ますます。訳が分からない。

『私たち。すれ違ってばかりでね。

あなたの事すらまともに見てこなかった。』

『1度。関係を修復するために離婚するんだ。

もう1度。｢家族｣として暮らせる日まで。

きっとお前は、私の事も母さんの事も許せないだろう。
優秀な子に育って欲しかったばっかりに辛いことばかり言ったな。』

『あなたが寂しがってること。知らなかったわ…
まだ、心のどこかで父さんのことが好きなことも。

……でもね、全部。ジミンくんが教えてくれたのよ』

そう言ってジミンの方を向くお母さん。

その顔は、しっかりお母さんで。

なんだか、泣きそうになった。