私の初恋は涙の味【JM】 (ページ3)

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バスを降りると私はいつも彼から離れる。

何故かって？

AY｢ジーミナ！！おはよう〜！！｣

彼の名を叫んで笑顔で駆け寄ってくる美人さん

その美人さんはジミンの隣に立つと腕を絡ませる。

そう。彼には彼女がいる。

JM｢アヨン。おはよう｣

と、さっき私に微笑んだよりもはるかに優しく

彼女に微笑む。

仲睦まじそうに腕を組む彼らは

とてもお似合いな美男美女カップルで。

こんな分厚いメガネにおさげの私なんかが
アヨンに勝てるはずなんてなくて。

｢じ、じゃあ。また教室でね…｣

と、ジミンに声を掛けて早歩きをする。

これが私の日課で。

歩いていると心の中で渦巻く虚しさと寂しさ。

そして、嫉妬。

色んな感情がごちゃ混ぜになるから

教室に着くとすぐにイヤホンで曲を聴きながら勉強をする。

これで私の精神は保たれてるんだ。

ふと。昔誰かが言っていた

｢初恋は叶わない。｣という言葉が頭をよぎる。

ほんっとに。その通りだなあ。って

音楽と勉強の中に隠した私の本音をしまい込んだ。