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汐「なんもされんかったわけないよな」
『...』
汐「...なあ、なんか言ってえや」
『...いつ撮られたか分からん、私の裸の写真もって、これ学校にばらまくぞって脅された、...なんもできんかった』
汐「...」
『でももう別にええ、2回目ともなると、もう分からん』
汐「...なんでAばっかり」
『分からんよ笑、私なんも悪いことしてへんのに、...鶴房も、もう私とおらんほうがええよ』
汐「いや、それも言うと思ったけど、俺は絶対消えんから」
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そっと手を重ねられ
思いもしないほどたくさん涙が出た
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汐「...毎回忘れろ、って無責任なことは言わんから」
『...うん』
汐「せや、明日神社で祭りあるやん、一緒行こな」
『せやね、...ありがとうほんまに』
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私がそう言うと、鶴房はそっと私を抱きしめた
人に抱きしめられるのはこんなに温かいんだ、と思うと
また涙があふれて止まらなかった
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冬に行われる年忘れの行事は私の地元恒例で
屋台が並んだり、冬なのに花火があがったり、地元中の人が集まる
翌日、母に着付けしてもらった振り袖で行くと
鶴房から大好評だった
なんかいつもと違ってええな、とご満悦だ
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神社でクラスメイトと合流し
日も暮れもう少しで花火が上がるって時に
鶴房は「ちょっと用事あるから一瞬抜ける」と言ってどっかへ行った
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背中を追ってどこに行くか聞くと
「全部終わりにさせてくる」
と私と目を合わせずに言った
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変な気になって鶴房の腕を引き止めると
「大丈夫」と笑って私を抱きしめた
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数時間後
花火が終わって、あとの祭り
友人と会場をあとにして「汐恩戻ってこなかったね」と話していた
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家路につくと人だかりがあった
消防車の音がした
パトカーの音も聞こえる
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親戚を見つけ何があったのか聞くと
どうやら火事があったみたいよ
と言われた
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煙が立ち上る場所へ向かうと
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そこはおじさんの家だった
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リエ - お話全部全部大好きです！毎日読んでます！美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます！！ (2021年8月26日 22時) (
レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします！いつも楽しみです！ (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハム | 作成日時：2021年6月30日 19時
