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それからの毎日は
鶴房が必ず私の帰りを待っていてくれて
絶対に家まで送ってくれた
付き合ってるんじゃないか、と煽てられることも多かったが
そんな噂、あの事実に比べれば可愛い噂だった
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おじさんに最後に会った日から半年が経った
冬の星空が綺麗でマフラーを巻かなければ寒い、すごく肌寒い季節になっていた
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鶴房のおかげで
おじさんとの出来事も思い出す時間が減った
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いつも通り鶴房と帰っている道中
鶴房が途中で学校に明日提出の課題を忘れたことに気がついた
学校から歩いて5分くらいだったから
お前も着いてこい、と言われたけどそれも面倒で
ここで待ってる、と言い道中で待っていることにした
あの不安そうな鶴房を見て
何か嫌な予感がした
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「久しぶり、A」
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予感は的中した
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鶴房がいないものの5分間
その間におじさんは私の目の前に現れた
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『や、ちょっとやめて』
「あんま大きい声出したら全部言っちゃうよ、これもこれも全部学校に貼っちゃうよ」
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いつ撮られたか分からない私の裸の写真を右手にもって
左手で私の腕をがっつり掴んだ
成人男性の握力に私なんかが敵うはずもなく
弱みにつけ込まれ私が何も言えないのをいいことに、おじさんは私をまた車へと連れ込んだ
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おじさんの家には向かわず
すっかり人もいなくなった海岸沿いに車を乱雑に止めて
私はまた襲われた
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痛みと恐怖、自分の悲鳴が頭を駆け巡る中
鶴房のあの不安そうな顔を思い出して涙が止まらなかった
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海岸沿いを巡回していた警察官の懐中電灯の光に車が照らされ
おじさんは慌てて私を車から降ろした
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警察官に大丈夫か、と言われたが
何故か私の口からは
『...喧嘩して泣いているだけ』
と嘘がこぼれた
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携帯を開くと鶴房から30件以上の連絡が来ていた
今ここで鶴房に真実を言ってしまったら
鶴房が自分を責めるに違いないと思って
具合悪くなっちゃって先に家に帰ったよ、今は家で寝てた
と返信した
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リエ - お話全部全部大好きです！毎日読んでます！美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます！！ (2021年8月26日 22時) (
レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします！いつも楽しみです！ (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハム | 作成日時：2021年6月30日 19時
