幼馴染 _Issei.M_ ページ12
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小さい頃はずっと懐いてくれて
どこに行くにも一緒で
Aちゃん、Aちゃん、と呼ぶ声が大好きだった
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豆「おれAちゃんと結婚する」
あの笑顔をまだ覚えてる
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幼稚園から
小中高、ずっと一緒
クラスはほとんど違かったけど
家がすごい近いからほとんど一緒に帰っていた
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ところが最近
あまり会話をしない
思春期なのか？
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「ねえA、豆原くんと喧嘩でもしたの？」
『いや違う、別にこれといったきっかけはないんだけど、高校入ってから全然話さなくなっちゃって』
「幼なじみってそんなもんなの〜？なんか悲しいね」
今日は体育祭
私のクラスの男子がドッジボールをしてて
対戦相手が一成のクラス
昔から何でもこなしてきた一成は
ドッジボールでも案の定無双していた
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『私は話したいんだけどな〜…』
ボソッとそう言うと
一瞬一成と目が合った気がしたけど、すぐ逸らされた
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そういえばどっちの親からも
学校行事の時はツーショット撮ってきて
って言われてるな
中三の卒業式は
嫌がる一成を両親が諭して撮ったけど
今年は撮れなそうだな
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ドッジボールは私のクラスが負けて一成のクラスが勝った
…さすが一成だなぁ、と少し嬉しくなる
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私が友達と歩いていると
一成が他クラスの女子に囲まれて写真を撮っているのが見えた
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『…私とは撮ってくれないのに他の子とは撮るのかよ』
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閉会式が終わって1位はやっぱり一成のクラス
表彰式で賞状をもらいに登壇したのも一成だった
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なんかすごい遠い存在になっちゃったみたいだな
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体育館を出てクラスで荷物をまとめていると
クラスの男子から、まめちゃんがAの事呼んでるけど、と言われ、廊下を見ると一成が立っていた
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『突然どうしたの』
豆「いや何って、親から言われてるじゃん、ツーショット」
『…えまさか覚えてたの？』
豆「はあ？忘れるわけなくない？」
『…んふ笑』
豆「なんだよ」
『いやぁ？笑、一成はなんにも変わってないんだね』
そう言って頭をぐしゃぐしゃに撫でると
やめろよ、とは言うものの何故か嬉しそう
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豆「最近冷たくしちゃってごめんね、なんか、なんとなく気まずくて」
『んーん、あ、じゃあ今日一緒に帰ってくれる？』
豆「…そんなんで許してくれるの？笑」
『うん、あ、また冷たくされたら怒るけどね』
豆「…ほんとごめんって」
『…あ、まだ私と結婚したい？』
豆「もー！！うざい！！！」
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なんだ全然変わってない
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リエ - お話全部全部大好きです！毎日読んでます！美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます！！ (2021年8月26日 22時) (
レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします！いつも楽しみです！ (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハム | 作成日時：2021年6月30日 19時
