#23 ページ23
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Ren Side.
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学校の屋上に着いたのは、夜の23:40だった
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蓮「...そんなとこに立っとったら、危ないよ」
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フェンスを乗り越えこちらを向いている亜美にそう言った
亜美の右手には俺のカメラが握られいた
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亜「...私ね、最初から知ってた、...蓮くんがAを好きなこと」
蓮「...」
亜「でも確信つくこと言わないし、私と付き合って、気持ちが変わったのかな〜とか、ポジティブだからさ、私」
蓮「...危ないってこっち来な」
亜「...でも何これ、こんなの変態じゃん、Aのことがそんなに好き？」
蓮「...うん、ごめん」
亜「ごめんなんて言わないでよ」
蓮「...ほんとは、いつ別れを切り出そうかずっと悩んでた」
亜「...私だって、いつ別れを切り出されるかずっとソワソワしてた」
蓮「...亜美、こっちに来て話そう、危ないから」
亜「嫌だ、私は別れない、どうしても別れるって言うなら、この写真撮ってたこと、みんなにバラすから」
蓮「お前何言って」
亜「それくらい本気なの」
蓮「...」
亜「ねえ、引き止めてよ、私ずっとここに立ってるの怖いよ、足がすくむ」
蓮「いいから、それ返して、ちゃんと話そう」
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俺が亜美へ近付き、右手に握ったカメラを奪おうと手を伸ばした
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手を伸ばしたときに
ほんの些細な魔がさした
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ああ、ここで俺がカメラを取ってしまったら何が残るんだ
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亜美は素直に俺にカメラを渡した
こちらに手を伸ばした、その手を突き放した
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亜美は真夜中の闇に落ちていった
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落ちて行った亜美を見つめて、言葉にならない安心感で
思わず顔が綻んだ
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まなごん(プロフ) - ラストが衝撃でした！私はハピエン派なのですが、このお話は読みやすくて、どうなるんだろうと気になって最後まで一気に読んじゃいました！とても素敵な作品でした！これからも頑張ってください！ (2021年10月2日 8時) (
レス) @page27 id: 01f4237aa2 (このIDを非表示/違反報告)
リエ - ラスト衝撃でした！悲しいお話だけど面白かったです！ (2021年9月2日 16時) (レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - 大好きです！！ (2021年9月1日 23時) (レス) id: 8ae5b3eb21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maruko | 作成日時：2021年8月26日 23時
