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全身の血の気が引いた
まさか、まさかそんなわけない
昨日だって、あんなに馬鹿騒ぎして
また明日ね なんて手を振って別れて
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混乱する私を差し置いて警察官は話を進めた
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「君亜美さんが学校でいじめられていたとか、…もしくは君と、何かトラブルがあったとか、そういうのは知らないかい」
『…知りません、昨日だって二人で遊んでたしそんときもなんもいつも通りだったし、…分かりません』
「…話によれば亜美さんは、隣のクラスの川尻くんと半年間ほどお付き合いしていたみたいだけど、…2人が喧嘩したとか、そういうのも」
『分かりません、分からないんです』
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警察官にそう言って思った
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そうだ、考えてみれば私は
亜美のこと、何も知らないかもしれない
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「まあもう今日はとにかくおうちに帰らせてやってください、親友を亡くして、辛いだろうから、…ね」
校長が警察官にそう言うと
事情聴取のために、と携帯の番号を聞かれた
番号を伝えるとそそくさと帰らせてくれた
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ぼーっと家路を歩く
亜美がこの世からいなくなったなんて
考えられなくて、考えたくもなくて
溢れる涙を抑えることも出来ず
ただただ一歩一歩ゆっくり帰った
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「…Aさん」
『…蓮、くん…』
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下を向いて歩いているとふと名前を呼ばれ
顔を上げると、そこには亜美の彼氏の蓮くんがいた
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蓮「…大丈夫だった？事情聴取とか」
『…私、私なんで昨日』
蓮「…俺も、突然過ぎて、頭が追いつかんの」
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涙が溢れて止まらない私を見兼ねて
蓮くんは持っていたハンカチを私に渡してくれたが
当の蓮くんも、目が真っ赤だった
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そうだよね、蓮くんも
絶対に辛い
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たかが半年間のお付き合いとは言うけど
2人はいつも仲良しだったし
何より亜美は蓮くんにベタ惚れだった
毎日惚気話を聞かされ
本当に幸せそうな2人に私は毎日癒されていた
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蓮「…そんな泣きよったら周りに変な目で見られるよ、家まで送っちゃる」
『…ごめん…、…ごめん』
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きっと私のこの ごめん は
蓮くんに対してじゃなくて
あなたの彼氏と二人で歩いていてごめんという
亜美に対する申し訳なさから出たものだった
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まなごん(プロフ) - ラストが衝撃でした！私はハピエン派なのですが、このお話は読みやすくて、どうなるんだろうと気になって最後まで一気に読んじゃいました！とても素敵な作品でした！これからも頑張ってください！ (2021年10月2日 8時) (
レス) @page27 id: 01f4237aa2 (このIDを非表示/違反報告)
リエ - ラスト衝撃でした！悲しいお話だけど面白かったです！ (2021年9月2日 16時) (レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - 大好きです！！ (2021年9月1日 23時) (レス) id: 8ae5b3eb21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maruko | 作成日時：2021年8月26日 23時
