移動 ページ4
日《今日の午後は、私もヒマになる。その時間 を使って、あのものたちの移動を手伝 う。》
及「って、殿下が言ってたから皆、これから少 しの間、王宮の闘技場を使ってね〜!」
及川から、告げられた衝撃の話に、一同は固まるしかなかった。「なぜ?」「何の目的で?」と考えるものたちが後を絶たなかった。
しかし、一刻の王に命じられたとあらば、それに逆らうことは死罪に値する。だから、命令には従うしかないのだ。各人、移動の準備を始めた。
日「及川。準備は整ったのか?」
午後になり、日向が馬に乗ってやってきた。日向の後ろには、何台もの馬車が止まっていた
及「殿下。はい。すべて整いました」
及川が報告をし、いよいよ荷物を馬車に積み始めた。その間。日向は、闘技場の壁に手を当てながら見て回っていた。
闘技場は、所々にひびが入り脆くなってしまっていた。外壁には、ここで戦った勇者たちがつけたと思われる傷が、大小様々残っている。
その傷を見た日向は、フッ……。と微笑むときびすを返した。
岩「準備が整いました。殿下。」
日「分かった。」
岩泉に言われ、日向は馬にまたがった。そして、闘技場を後にした。
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作者名:アルテミス | 作成日時:2015年10月10日 11時