訪問者2 ページ3
及「殿下。感想はどうですか?」
及川は、なれた手つきで日向の手を取った。日向は一度、闘技場に目線を移し、そして
日「とても勇敢で、見ていてとても感心し た。この者達に国を任せることを誇りに思 う。」
と、言葉をつないだ。そしてもう一度、闘技場を見て、そして岩泉にエスコートされながら闘技場を出た。
及「よかったね〜!殿下にほめてもらえ て!じゃあまたねー!」
及川は、ヒラヒラと手を振りながら闘技場を出て行った。その場に残されたものたちは、驚きと、感動でその場に立ち尽くしていた。
日「及川。岩泉。」
2人を呼ぶ声が、御輿(みこし)の中から聞こえた。2人は、御輿を止めさせひざまずいた。
岩「どうか?」
岩泉がきくと、
日「………。あの、闘技場はいつからあそこにあ るのだ?」
との質問がかえってきた。一瞬、何事かと思った二人は、反応が遅れた。だが、気を取り直し
及「かれこれ百年以上、あそこにあったと思わ れます。」
日「そうか………。後で、人を呼び修理させ る。それまでは、城の闘技場を使えとあの ものたちに知らせるがよい。」
そう言うと、御輿を出すように促した。御輿が動き出すと、及川と岩泉は後ろについた。きっと考えていることは同じであった。
だが、2人はそれを口に出さず警護を続けた。
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作者名:アルテミス | 作成日時:2015年10月10日 11時